猫・農業・座禅

猫の癒し効果について

当宿は猫ちゃん付なのでそれについてのウンチクをのせてみようと思います。

猫と暮らすことで、心臓発作や脳梗塞、循環器系の疾患のリスクを減らすことができます。心臓発作に関しては、猫と暮らしていない人より、猫と暮らしている人の方が40%起きる確率が低いという猫の癒し効果に関する研究結果が出ています。

ミネソタ大学の猫の癒し効果に関する研究によると、猫と暮らすことで脳梗塞のリスクを33%、命に関わるような循環器系の疾患は30~40%減ることが分かっています。

猫を飼っていない人よりも、猫を飼っている人の方が血圧が低いことが分かっています。また、猫に触れると癒し効果のあるコルチゾールという血圧を高めるホルモンが過剰に分泌されるのを抑えられる為、血圧が下がります。

猫の癒し効果に関するカナダの研究では、処方されたコレステロールの薬を飲むより、猫を飼った方がコレステロール値が下がることが分かっています。猫がいると高コレステロールの原因となる、トリグリセリド(中性脂肪)という物質が少なくなるそう。

猫が与えてくれる癒し効果、幸福感や穏やかな気持ちは、免疫力を上げてくれます。例えば病気になった時、温かくて柔らかい猫が側にいてくれると、それだけで安心しますね。そのような猫の温かみが、免疫力を高めてくれるようです。

猫が満足すると聞こえてくる、ゴロゴロ音。実は猫は、嬉しい時だけではなく体が痛む時や死の直前などにも、ゴロゴロ言うのです。それは、ゴロゴロ音には体の癒し効果があるからです。猫は骨折などした時、他の動物より7倍早く治癒すると言われています。

ゴロゴロ音に癒し効果があるのは、ゴロゴロ音の周波数(25Hz~150Hz)が関係しているからで、実際にフランスでは、猫のゴロゴロ音からヒントを得た骨折治療が行われていると言います。

猫が人にかけてくれる無条件の愛情は、うつ病患者に勇気を与え、認知症の人の不安を和らげる、という癒し効果があります。さらに猫のゴロゴロ音には免疫力を高める働きがあると言われている為、認知症の進行を抑える事にも繋がるようです。

猫に触れるとオトキシンというホルモンが分泌されます。オトキシンは幸せホルモンと呼ばれ、このホルモンによってストレス、怒り、不安を解消して幸福感を増すことができるのです。

しかも、オトキシンは人だけでなく、人に触れられた猫にも分泌されますので、お互いに幸福感が増す、という嬉しい結果となります。こう聞くと猫をたくさんモフりたくなりますが、猫は気分によって触れられたくない時もあるため、猫が触って欲しい時に、触れるようにしましょう。

2003年にオーストラリアで行われたある研究では、猫がいると恋人や子供がいるのと同等の、満足感を感じる事ができるそうです。心理学の研究では、猫の脳は人の脳と9割がた、構造が似ているとの事。

猫の動画などを見ると、仕事がはかどる、という人は多いです。7000人を対象に行ったインディアナ大学の助教授による調査では、猫の動画を見ると仕事の効率が上がる、という結果が出たそうです。

オーストラリアにあるクイーンズ大学で行われた研究では、猫と接している自閉症の子供は、接していない子供よりも笑顔や会話が多く、人の顔を見ることもできると言います。

また、アメリカ、ミズーリ大学研究センターの2015年の研究では、猫をはじめとしたペットを飼っている発達障害の子供は、飼っていない子供よりも、人と付き合うスキルが高いことが分かっています。ただ、どういう性格の猫が良いのかは、まだ研究がされている段階です。

農林水産省も着目している「農業によるストレス改善」

当宿は畑仕事もできますので農業の癒しについてのウンチクを載せます。

農林水産省の平成24年度 食料・農業・農村白書(平成25年6月11日公表)の中に、(2)農業と教育・福祉・観光等との連携というページがあります。このページでは、健康や精神の安定面からみた農業・農村について検証しています。

農山漁村における安らぎや癒(い)やしの提供、農作業等の体験を通じた精神の安定や健康の維持・増進等、農山漁村・農林水産業の有する機能に対する期待が高まっています。

出典:(2)農業と教育・福祉・観光等との連携 | 農林水産省

農作物に接することによる癒し・安らぎ効果や、農作業を行うことによる健康維持、増進の効果に着目しているそうです。

農業がストレス改善に与える10の効果

1、単調作業をすると頭の中が空っぽになり、無心になれる

「苗を植える」「種をまく」「草をむしる」など、単調な作業を繰り返し行っていると、頭の中が空っぽになります。無心になると、ことのほか頭や心がスッキリできます。

2、暖かい土に触れると心地よい

現代人は、普段日常生活の中で、「土に触れる」ことはほとんどありません。晴れた日の土は暖かく、曇りの日の土は冷たい。土の暖かさは、言葉では表現できない心地よさです。

3、きれいになると心地よい

無心になって草をむしって、きれいになると心地よいです。

4、やりきった感が得られ、自己肯定感が高まる

草むしりに限らず、「よし、あそこまで頑張ろう」と決めて、苗を植えたり、種をまいたりすると、デスクワークとは違う達成感が得られます。「あー、オレ(ワタシ)頑張ったなー」のように、自己肯定感も高まります。

5、適度な運動が気分転換になる

野良仕事は、適度に体を使います。程よく体を動かすと気分転換になります。

6、動植物から学ぶことが多い

畑では、小さな虫や雑草を目にします。「あー、アリも頑張っているんだなー」「雑草はどれだけ強いんだよー」など、いろいろと思いにふけります。

また、植物はすぐには育たないので、「仕事で大切なことはコツコツやることだよな」「手を掛けるべきところは掛けないとちゃんと育たないよな」のように思うこともあります。

動植物と自身を重ねて、仕事や生きていく上での大切なことに気付くことも多いです。

7、改善意欲が沸く

「去年は○○だったから、今年はもっと□□にしたい」のように改善意欲が沸くこともあります。やったことが目に見えるからなのでしょうね。

8、小さな変化がうれしい

あ、芽が出た」「あ、花が咲いた」のような、小さな変化は単純にうれしいです。

9、香りで癒される

ハーブ系の植物は香りがとてもよいです。”ふっ”と鼻に通った香りに癒されます。

10、食べておいしい

自分で育てた米や野菜を食べるのは単純においしいです。スーパーで買ってきたものよりも。

坐禅の効果

坐禅は精神修養として広く実施されているが、その坐禅での効能に関して少々科学的な話を交えて書いてみたいと思います。
 まわりでもよく「坐禅をしてすっきりした。」などという話や、「坐禅で雑念が浮かんで、あれやこれや考えていて落ち着かなかった。」などの話を聞いたりしますが、禅僧の語録などを紐解くと、臨済宗の開祖と言われる栄西禅師は著書「興禅護国論」で「坐禅によって、身心は自然に一如一片となり、身体の調子は軽安となるだろう」と書かれています。禅を極めた高僧では、禅により身体の調子は良くなるということのようです。
では精神面での安定はどうでしょうか?
 
 鎌倉から室町時代に監修された「四部録(しぶろく)」という書籍の「坐禅儀」という文章では「坐禅によって自然に身体の調子は軽安となり精神は爽利に寂然として清楽ならん」と書かれています。どうやら精神面でも古来から効能はうたわれていたようです。
 
現在、禅での効能を我々は以下のようなものだと考えていると思います。
・安らぎが得られる
・集中力を鍛えられる
・ストレスが解消できる
・ストレスを生み出さなくなる。
それらの効能はなぜ坐禅でもたらさられるのでしょうか?

セロトニンとは

禅の話を掘り下げる前に、ちょっとカタカナコトバで人間の体の中にある伝達物質といわれるセロトニンというものの話をさせて下さい。
 セロトニンとは『ノルアドレナリン』や『ドーパミン』と並んで、体内で特に重要な役割を果たしている三大神経伝達物質の一つです。
生体リズム・神経内分泌・睡眠・体温調節などの生理機能と、気分障害・統合失調症・薬物依存などの様々なものに関与しているらしく、ノルアドレナリンやドーパミンなどの感情的な情報をコントロールし、精神を安定させる働きがあるそうです。
またホルモンとしても働き、消化器系や気分、睡眠覚醒周期、心血管系、痛みの認知、食欲などの制御にも絡んでいるようです。
このセロトニンが不足すると、個人差はあるとしてもこんなような症状がでたりする可能性もあるらしいです。
・無気力系
[疲れやすい、ぼーっとする、やる気が起きない、集中力がない、落ち込みやすい、
すぐくよくよする]
・感情系
[怒りっぽくなる、イライラする、キレっぽい、感情的になりやすい、欲求不満]
・症状系
[過食、拒食、偏頭痛、うつ病、パニック障害、依存症、統合失調症、不眠]

セロトニン不足の原因

 セロトニン自体は自然界ではよく存在するものらしく、人間の体ではおおよそ10ミリグラム程度あるものらしいです。
ただその90%ほどは小腸粘膜細胞内にあり、8%は血液の血小板にあり、体を巡っているそうです。そして残りの2%が脳内の中枢神経(脳幹の縫線核という脳全体にいろいろと影響を与える部位-セロトニン神経)に存在するようです。この2%が人間の精神面に大きな影響を与えているらしいのです。
ではどうして不足したりするのでしょうか?
実はセロトニンの大敵は、ストレスと疲労らしいのです。また食生活も密接にかかわっているとの説もあります。昼夜が逆になってしまうようは不規則な生活、食の欧米化などもこのセロトニン減少の一因なのだそうです。

セロトニン活性化

セロトニンは、①太陽光、②リズム運動、③規則正しい生活習慣で活性化するとの事です。
①の太陽光では、太陽の光を目に受けることでセロトニンは活性化するとの事です。また③の規則正しい生活では、睡眠が深い状態になるとよくセロトニンが分泌されるようです。
ところで②のリズム運動とは何なのでしょうか?
これはウオーキングや自転車走行など、一定の時間一定のリズムで動くようなものを指します。さらに呼吸というものこのリズム運動に入ることがあるそうです。ただし通常の漫然とした呼吸ではなく、腹式呼吸で、さらに丹田呼吸法という人体の丹田(へその下3寸[へそと恥骨稜の間を5寸とする骨度法による]に位置する)に意識を集中した呼吸法がセロトニン活性化に有効なのです。丹田呼吸法は息を吐き出すことを意識する呼吸法で、ヨガや太極拳、坐禅などで使われるものだそうです。
ここで、セロトニンと坐禅とがようやく絡んできてくれました。
あとこのリズム運動でのセロトニン活性化で大切なことが一つありました。それは意識を集中するということです。坐禅では坐ることを通して意識を集中することが求められます。これが実に有効なことが実証されたわけです。

禅と脳

人間の脳の活動を図るものとして脳波というものがあります。

①ガンマ波[30~50サイクル] 
非常に興奮している際に出る脳波。(言い争い、喧嘩)

②ベータ波[20~30サイクル] 
正常な人が眼を開けて、活発に日常活動するとき出る脳波

③アルファ波[10サイクル] 
心身ともに安静な状態で眼を閉じて、リラックス時に現れる脳波

④シータ波[4~7サイクル] 
寝入りばなのウトウトとした状態で出る脳波

⑤デルタ波[0,5~3サイクル] 
非常に深い眠りの状態ででる脳波


我々は通常(喧嘩をしていなければ)、②のベータ波が脳から出ていることが多いわけですね。
③のアルファ波は別名“幸福の脳波”と言われているとのことです。たしかにリラックスして目を閉じているときは、まさに幸福そのものですよね。しかしリラックスしているかどうかは別にして、坐禅の最中ではこの“幸福の脳波“がでるとの事です。坐禅は通常目を開いたまま行うのですが、それでもこの③のアルファ波がでるそうです。不思議なことですね。さらに坐禅の熟練者は④のシータ波まで座禅中に出るとの事です。
これは前述のセロトニン活性化にも最適の環境といえそうです。ここでも大切なことは、正しい呼吸法です。また坐禅を組むことで体の線が縦に一直線になり、腰への負担が少なくなります。また腹筋をつかった丹田呼吸法がしやすくなるもの体にとってプラスですね。

坐禅効果、効能まとめ

坐禅の効果、効能としては、脳波が安定すること、丹田呼吸法などでのセロトニン活性化が大きくかかわっているようです。坐禅を行ったあと爽快感があれば、自分の体内でセロトニンが活性化されたという実感がわいてくるかも知れません。
坐禅時に“幸福の脳波”であるアルファ波がでてくるので15分程度かかるとのことですので、セロトニン活性化には30分程度あればよいとのことです。
坐禅の時間は通常線香一本が燃える時間(約30~40分)とされているので、まさしく時間的にも最適。ここでも長い年月で坐禅を完成させてきた先人の知恵が体感的に生かされていることに驚かされます。

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